楽観的な気質

<<八風>>
利(うるおい)
衰(おとろえ)
毀(やぶれ)
誉(ほまれ)
称(たたえ)
譏(そしり)
苦(くるしみ)
楽(たのしみ)

若いときから、八風に侵されない生き方こそ大切だと思ってきたものの、他人ひとの成功や権力を握る姿を見るにつけ、他人事ひとごとながら心は揺れるもの。
落語に出てくる「長屋のご隠居」風に超然とした気持ちにならないものです。
でも、高齢者は楽観主義で生きることが大切。

例えば、人生は80年(男の平均寿命)としましょう。
70才の人は「あと10年しかない」とは思わない。「まだ10年もある」と思うのが楽観主義です。80才となると、あとはマル得ってところですかね。

楽観主義と悲観主義者 (ウラジミール・マコフスキー)
楽観主義と悲観主義者

楽観主義(Optimism)とはどういうことでしょう?

Optimization(最適化)の語源はOptimism(楽観)です
だから、人生を最適化することを、楽観主義というのではありますまいか?
如何でしょう。

一つの理由わけは、体力の衰えでしょうか? 次第に疲れやすくなり、いったん疲れると疲れが取れにくくなります。
こうなると体力相応に、適正化(Optimization)する必要が出てきて、これがOptimistic(楽観的)な気質に変えるのでしょう。
皮肉っぽく言えば、年齢を重ねると体力的な理由から次第に「他人事ひとごと」として割り切るしか、仕方がなくなるであります。

もう一つの理由は、屹立とした自己の確立でしょうか?
ある種、責任意識からの開放され、自己を大きくも小さくも見せないOptimistic(楽観的)な気質に、智慧が出て来るのでしょう。

なんとかなるといった楽天主義とは違います。何があっても、「なんだ、こんなことぐらい!」と、はね返す意思の強さを謂います。これを智慧が出るといいます。
こんな心境になれるなら、歳を重ねることは満更まんざらでもありますまい。つまるところ高齢者は意外に幸福感に浸っているものです。

不幸にも、高齢になって借金に追われたり、名誉と地位のために現役を退けなかったりしたら、こんな不幸なことはありません。
多少の病を得て暮すくらい、高齢者にとって何でもありません。

年をるとは、楽観的な気質を獲得する 絶好な機会となります。
だが少々時間をかけないと、これが分からないものであります。

 

…などと連々考える年末です。
今年も弥弥いよいよ押しつまりました。下手なブログを見ていただき有り難うございました。では良いお年をお迎え下さい。