ジェンダー平等

この記事は3年以上前に投稿された古いものです。

ジェンダー・ギャップ(Gender Gap)について投稿したことがあります。しかし未だにこの問題について分かっていないところがあって、少し勉強してみると国連SDGsの「誰も置き去りにしない」世界を築く目標(Goals)に答えが用意されていました。

「どこでも男女平等ではないのです。格差と捉えるべきではないことが多いはずです。男女平等ではなく男女公平であるべきだ」などと思ってましたが、そんな簡単な問題ではなさそうです。

平和とジェンダーとは密接不可分の関係にあるようです。

昨年スタートした国連の新目標SGDsのネクサス・アプローチという異なる分野や異なる空間範囲に及ぶ対立や矛盾を回避し、統合的かつ効果的に取組を進めていくこと重要性が指摘され、17のGoals=大目標が掲げられました。その中の中軸を担うのがジェンダー平等です。

即ち、ジェンダーの平等を達成し、すべての女性と女児のエンパワーメントを図ることです。

「女性が抱える無償労働の負担を認識し、削減し、そして再配分する必要性を強調しつつ、女性がまっとうな仕事に就き、資産を蓄え、制度や公共政策に影響を与えるよう」にすることです。

「戦争や紛争の無力な被害者」とみなされてきた女性に対し「平和と安全保障の維持と推進には不可欠」との認識の転換が図られました。これが1325決議となって結実したのです。

女性たちは単なる被害者ではなく、紛争予防や平和の維持・構築において重要な役割を果たしています。しかし、和平交渉などの重要な意思決定プロセスからは排除されがちで、女性のニーズや関心が無視される結果、紛争後もジェンダー不平等な社会構造ができてしまうことになりがちです。
こうした問題が明らかになってきたことから、平和・安全保障分野のジェンダー主流化を進めるために、国際NGOの積極的なはたらきかけによって、決議1325号が採択されました。

女性の権利を大切にしなければ”人間の権利” を大切にする社会は築けないことに、社会は気づきはじめたのです。

ジェンダー平等への取り組みは、かつては女性だけによる女性のための取り組みとして認識されていました。
しかし、近年、ジェンダー平等は女性の問題というだけでなく、人権の問題として捉えられ始めています。私たちの力強い声が届けば、世界を変えることができます。変革の時は今です。ジェンダー平等な世界をつくるために団結し、共に行動しましょう。
HeForSheはジェンダー平等についてただ議論するだけではありません。支持者が団結し、言葉を広め、実践的な行動によって世界を変えるよう動員することで、ジェンダー平等を実現するのです。

第42回「SGIの日」記念提言”希望の暁鐘 青年の大連帯”の中で、池田先生はこのように提言されています。

女性の権利を大切にしなければ、”人間の権利”を大切にする社会は築けないとの一点にあった …(中略)…
ジェンダー平等の目的ー それは男女を問わず、全ての人々が尊厳の光を自分らしく輝かせていける道を、皆で大きく広げていくにあるのです。
私どもSGIは青年を中心に「人権文化」を担う民衆の連帯を強めながら、「誰も置き去りにしない」世界を築く希望の暁鐘を、力強く打ち鳴らしていきたいと思います。

新しい世紀が「青年の世紀」であることを、ジェンダー平等を通して、意識できたような気持ちになりました。