ベートーヴェンのオペラ、フィデリオ(Fidelio)の序曲

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ベートーヴェン(Beethoven)が作曲した唯一のオペラ・フィデリオ(Fidelio)には、序曲がいくつもあります。

主人公(女性)レオノーレ(Leonore)がフィデリオ(Fidelio)という名で男性に変装して、政治犯で拘留されている夫フロレスタン(Florestan)を、見事に救出するという物語です。

この序曲は4曲も書かれていますが、否、失敗したので書き直したんですって。ベートーヴェンはオペラが得意ではなかったのでは?
やっとこの第4曲目で成功し、現在はこの曲「レオノーレ序曲第3番 op.72b」が序曲となっています。

このオペラのタイトルも、ベートーヴェンは『レオノーレ』を主張したが、結局劇場側の推す『フィデリオ』のタイトルで上演されました。

モリパパにはよく分かりませんが、ベートーヴェンの曲は歌手泣かせだそうで、特にレオノーレとフロレスタンのパートで歌うところは高度な技術を要するんだそうです。では、フロレスタンとレオノーレが共に愛の歌、勝利を歌う第2幕の「おお、名付けようのない歓喜よ!」O namenlose Freude! をお聞き下さい。

時々ここでマーラーの演奏方法に賛同し、(間奏曲ではなく)レオノーレ序曲3番が演奏されることがあるそうですが、このオペラのように、手を縛り上げられた恰好のフロレスタン役に取って、序曲が入ったら大変なことになっちゃう。