東京オリンピック景気がやってくる?

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あと5年、2020年東京オリンピック景気がやってくる?
何もオリンピック開催のせいではないのです。2015年から2020年は、変わり目の時期に来ているからです。

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一つには、団塊の世代、1947~49年に生まれた約806万人の人たちが、70才を超える高齢化社会の到来です。
ビートルズ、全学連、バブル、数々の流行と需要をつくり、過当競争と過剰施設とを残した団塊の世代が高齢化する時期が、東京オリンピックの開催と重なるからです。
特に、東京即ち首都圏に高速高齢化の波が起こって来ます。何しろ日本人の4人に一人が住む首都圏で始まる高速高齢化です。家族の変化と空き家問題で情況は一変してしまいます。

もう一つは、思いもかけぬ原油安異次元の金融緩和によって起きた”円安”のお陰です。
原油安はいつまで続くのか分かりませんが、もっか中国が原油を漁りタンカー業界は空前の景気になっています。
円安は異次元の金融緩和策の故ですが、世界的に長期デフレ経済が常態化して、金融緩和施策はユーロ圏までも巻き込んでしまいました。

話を戻して、団塊の世代が定年退職する2007年問題は、結局何も起こりませんでした。でも東京オリンピックの2020年頃に時期がヅレただけです。
団塊の世代の第2退職期と言われる2020年に変化は繰り越されたんです。
2020年には、首都圏人口3500万人に対して、高齢者が926万人(26.5%)。4人に1人がお年寄りになります。
一人暮らしが増え、家族情況の変化で住居の問題が起こります。それが空き家問題です。
空き家問題は田舎の戸建ての問題ではありません。首都圏の団塊世代が抱え込む問題になります。空き家でなくても、ライフスタイルに伴って住宅事情が大きく変わります。
これが2020年の東京オリンピックの頃と同じ時期なんです。

急速に変化する印象を伴って変化が起きると、気分が変わり経済が動き出します。東京オリンピック景気がやって来ます。資産インフレになります。
いつも凡人はバブルがハジケてからバブルを知るもんです。もう資産インフレは始まっています。

株価が上がり、都区内の地価は上昇しています。

都区内の人口増加率の推移
都区内の人口増加率の推移

都心回帰で、都心では40階以上のマンションが続々建てられています。
一棟500世帯近いマンションが建つとスーパーも学校も病院も必要になります。

中目黒、渋谷、表参道、神宮、品川などでは、直近6ヶ月の地価変動率が+10%を超える場所が出てきました(2015.4)。中央区、千代田区、港区、江東区など都心回帰が続いています。

モリパパは、東京オリンピック景気は始まったと思っています。
景気はアベノミクスなど政策で動くような簡単なものではありません。社会全体の明るい気分が景気を変え、支えます。
資産インフレで景気が知らず知らずに上向いてきました。
後は、消費税を10%にした時、失速しなければ良いのですが、どうですかね。

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